プレスリリース
EtherCAT Technology Group (ETG) は、19回目のSEMIテクニカルワーキンググループ (TWG Semi) ミーティングを開催しました。このワーキンググループでは、半導体業界向けのデバイスプロファイルを策定しており、今回のオンラインミーティングではSafety over EtherCAT (FSoE) による機能安全への取り組みについての話題が盛り込まれました。また、EtherCAT Conformance Test Tool (CTT)の自動デバイス認証機能についても重要なトピックとして挙げられました。
EtherCAT Technology GroupのTWG Semiは半年に一度、全体会議と多くのサブワーキンググループ会議を開催しています。その結果、半導体アプリケーションでEtherCATを使用するための一連の仕様が完成し、半導体業界における通信規格の成功に大きく貢献しています。この成功は、業界全体がTWG Semiへの活動に常に意欲的に参加していただいた成果です。直近のオンラインミーティングには70名以上が参加し、多数のセッションで既存および新規のEtherCATデバイスプロファイルの作成や改善に取り組みました。
デバイスプロファイルに関する作業に加えて、TWG Semiミーティングでは必要なトピックについて深い議論が行われます。先日のミーティングでは、Safety over EtherCAT (FSoE) 技術が重要なトピックとして注目されました。ETGの安全エキスパートであるDr.Guido Beckmannが技術的な解説を行いました。特に「ツール」と呼ばれる半導体製造装置の機能安全分野におけるユースケースや、将来、開発される可能性のあるデバイスについて説明しました。2011年以来、ETGとしてTWG Semiの活動をサポートしてきたFlorian Esslerは、次のように述べています。「我々は、半導体業界のメーカーが一貫してEtherCATに対して深い理解を示していることを認識しています。Safety over EtherCATをエコシステムに導入することで、EtherCATのもう一つの強力な側面を発揮することができます。この業界の主要な装置メーカーは、機能安全を装置に搭載することで大きな進歩を遂げる可能性があり、私たちの取り組みはそれに貢献します。」もう1つのトピックであるEtherCAT Conformance Test Tool (CTT)に拡張された機能は、Safety over EtherCATのテストを含む、テストの自動化やテスト範囲の拡大に貢献します。
これまでに、EtherCAT Technology GroupのTWG Semiは、半導体業界向けに20以上のデバイスプロファイルを含む14のいわゆる特定デバイスプロファイル(SDP)のドキュメントを作成しました。さらに、新しいプロジェクトが常に追加されています。そのため、SDPデザインガイドラインに対応する概要文書があります。それは、どのように特定デバイスプロファイルを作成するか、実装において何を考慮しなければならないか、プロファイル定義における複雑な問題をどのように扱うか、などを説明しています。
TWG Semiの次回ミーティングは、2021年9月に開催予定です。すべてのイベント情報は www.ethercat.org/events で公開されています。
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一般向けプレス情報については次のメールアドレスまでお問い合わせください:press@ethercat.org
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