プレスリリース

2021/12/13
チップ製造。10年目のEtherCATインサイド

先日、EtherCAT Technology Group (ETG)のSemiconductor Technical Working Group、いわゆるSemi TWGの20回目のミーティングが開催されました。オンライン会議では議論だけでなく、祝賀会も合わせて行われました。ワーキンググループが公式のキックオフミーティングで発足してから10年が経ちました。その歴史を振り返ってみましょう。

2011年の第1回目の会議では、100名近い業界の専門家が参加し、半導体製造業界の特定のニーズに対応したデバイスプロファイルと実装ガイドラインを開発するというETGの計画を支持しました。ETGのエグゼクティブディレクターであるマーティン ロスタンは、当時から次のように確信していました「半導体業界の新しいフィールドバス標準はEtherCATです。 マーケットリーダーの明確な声明と業界からの積極的な協力体制をみれば一目瞭然です。」

10年後の現在、Semi TWGは、半導体業界向けのデバイスプロファイル(SDP=Specific Device Profiles)を含む16の文書と、関連する4つの基本文書を公開しました。さらに9つのプロファイルが合意されつつあり、そのいくつかは完成間近です。2011年以降、年2回開催されるワーキンググループの会議だけでも、プロファイルの開発にのべ22,000時間以上の作業時間が費やされています。

その努力には価値があると、これまでマーティン ロスタンは評価をしてきました。EtherCATは半導体産業から選ばれたプロトコルであり、半導体製造装置に必要な多数のデバイスで採用されています。Semi TWGを担当しているETGのフローリアン エセラーは、開発基準に対する幅広い支持がこの成功の主な理由であると考えています。「Semi TWGの厳密な作業文化に基づいて、これまでの過去10年間で、非常に多くのプロファイルが市場で受け入れられました。このことは、特に会議への参加者数の増加に反映されており、私たちのデバイスプロファイルが産業界で特別な価値を持つことを示しています。」

デバイスプロファイルに関する作業に加えて、Semi TWGの作業には常に新しいトピックが含まれています。例えば、Semi TWGではSafety over EtherCAT、すなわち半導体製造装置や関連デバイスの機能安全の分野との関連性について取り組んでいます。さらに、デバイスの自動認証プロセスにおけるEtherCAT Conformance Test Tool (CTT)の統合も重要な役割を担っています。フローリアン エセラーはSemi TWGの20回目の会議で次の10年のスタートに際し「さらなる積極的な取り組み」を心に決め、ワーキンググループの業務に邁進するとともに、開発や精緻化される将来のアイデアを楽しみにしています。

画像

記述

2011年に開催されたTWG Semiのキックオフミーティングでは、約100名の参加者が集まりました。そして今回、第20回目の会合(オンライン)でワーキンググループは10周年を迎えました。
 

 



コンタクト


一般向けプレス情報については次のメールアドレスまでお問い合わせください:press@ethercat.org

 

プレスアーカイブ


プレスアーカイブ 2018
プレスアーカイブ 2017
プレスアーカイブ 2016
プレスアーカイブ 2015
プレスアーカイブ 2014
プレスアーカイブ 2003-2013